緊急とは

かつてマルクスは「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」にて、1度目は悲劇、2度目は喜劇と言ったけれど、2020年にこんなことをつぶやいた。
緊急事態宣言が緊急延長になったので、次は緊急解除かなぁ、と思うけど、その前に緊急解除中止の余地があるし、更に緊急解除中止取り止めも可能なのだけど、何だか緊急の意味が薄れるので、緊急緊急宣言をして緊急の印象づけが緊急で必要では?
緊急事態を宣言するということは、それまでは緊急事態では無かったことを認めることであり、これからは宣言しない間は緊急事態ではないことになり、緊急事態と名付けた何かが一体何であるのかも分からないままに「これは緊急である」と言うことで、誰かの気持ちを表しているのか、誰かの共感を得ようとしているのか、それの正体を探るつもりも無いけれど、緊急という言葉が、感情を表す情緒的でセンチメンタルな言葉であることが露呈してしまったのだから、意味がゼロになるまで感情のインフレーションを起こしているのだろう。
そんな緊急事態宣言は、2回どころかその後も緊急事態は3回、4回と出されたら喜劇どころか、新喜劇じゃないのかと思った。

UnsplashJake Espedidoが撮影した写真   

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