Messyrecords通信 22-08

そういえば、先週に10曲溜まっていたので振り返り。 
忘れていたわけではないけれど、他の用事に時間を費やしていたのは間違いない。
忙しそうにしているけれど、本当に忙しいのかと思う時がある。
やらなければいけない事と、やりたい事と、頼まれてやる事と、それらのすきま時間を分類したら、どんな色分けになるんだろうと考えたこともあるけれど、そういったビジネス的な思考で生活を切り刻んでいくことは、きっと良くない事が起こるだろうという予感がしている。
いつか音楽を聴く時間がいつか消えてしまった時は、良くない事が起きている兆候なのだと考えている。
だから、まだ大丈夫。
 
鈴木真海子はラップユニットのChelmicoのメンバー。
iriはシンガーソングライター。(SSWって略しても良いのかな)
夏っぽい感じのスローなラップが聴きたくなって、おすすめに上がってきた1曲からセレクト。
 
Sunni ColónはUSA・LAから。
70'sのフュージョンやソウルのオシャレ感がするけれど、歌がどこか冷やかな感じもして、そこが今っぽいのかなとも思う。
いくつか記事を読んだら、独学で音楽を作っているらしく、すごい才能のある人なんだな、などと月並みな感想を持った。
 
買ったときはハズレだったかな、と思っていた90'sUKのnuphonicレーベルのコンピレーションを、改めてメモリオーディオで聴いていて再発見した1曲。
Fuzz Against JunkはUKブリストルで活動していたユニットらしい。
20年以上前のことで良く分からなくなっている。
曲はTalking Headsの80'sの名盤Remain In Lightの1曲目。
元はアフリカンなビートとコーラス、Adrian Belewのギターソロが印象的だったが、こちらはそれをサンプリングかターンテーブルで回しているのか、引用しつつもハウス寄りなビートに仕立てている。
マニアうけかな。

Santana夫妻と世界中のミュージシャンとのオンラインセッション。
2ndアルバムに入っていたラテンロックで、もともとはティト・プエンテが60年代に発表したチャチャチャの曲らしい。
みんな楽しそうなのと、ラテンのリズムも夏っぽい。
 
ふとラジオで耳にして、懐かしいなと思った1曲。
USAかと思っていたら、スコットランドのSSWだった。
観てはいないけれど映画「プラダを着た悪魔」の挿入歌にも使われたらしい。
何となく記憶に残っていた曲だけど、このライブ映像を見ると、ルーパーを使ってコーラスを重ねたり、曲のエンディングはパーカッションを叩いたりしててなかなか面白いなと思った。
 
台湾は高雄のElephant Gymの12h オンラインワールドツアーからの先行配信された1曲。
フューチャーされているのは、台北出身NYで活動しているソウルシンガーの9m88(ジョウエムパーパー、と読むらしい)。
マスロックとシティポップのミクスチャーみたいで面白い。
 
世間がカルトがどうとか騒がしいので、何かそんな曲あったよな、と思って引っ張り出した、Lana Del Reyの1曲。
エストニアのTommy CashのX-Rayの方が映像的にもいかれているけれど紹介済みだった。
何となく、サイケ、ヒッピー、ニューサイエンス、エコ、カルトって地続きな印象があるよな、と小市民の視線で思ったりする。
そんなものには絶対騙されないぞ、ってイキっている人向けのマニュアルもあって、けっこうチョロく取り込まれちゃうとかいう話も聞こえてくる。
そんなこととは関係なく、Lana Del Reyの歌は良いな。
 
The Japanese HouseはUKのAmber Brainの音楽プロジェクト。
ドリームポップという感じだろうか。
どこか懐かしく夏っぽい感じがした。
冒頭の映像は熱海か?と一瞬思った。
 
The Beatlesは正面から聴いたことがあまり無い。
大学生の時に友人に借りた、マジカルミステリーツアーとホワイトアルバムぐらいだ。
借りたきっかけは、友人が彼女に貸したのが戻ってきたタイミングで、偶然、私に会ったからで、意図的なものでもなかった。
そんなことはともかく…
サイケ期のThe Beatlesはいつか掘らなきゃな、と思いつつ、未だに辿れていない。
この曲「ノルウェーの森」は、村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」の冒頭で、飛行機の中のワタナベがパニックに陥り、回想が始まるきっかけになっている。
アルバムに収められているものは、アコギのもう少し洗練されたヴァージョンだが、このデモヴァージョンは、シタールが響き渡るサイケな雰囲気が良いなと思った。
だが、たぶん、ビートルズを買うことはない気もしている。
 
こうしてみると、何となくコンサバな選択をしているような気がする。
だが、新たな音楽に触れることが困難になってきているような印象もある。
おすすめは便利なようだけれど、視野がどんどん狭くなる。
だからと言って深化しているわけでもなく、どこかで聴いたような音楽に満足するだけになって、コンサバな選択をしているのかもしれない。
かもしれないと思っていることは、かもしれないだけなので、何か可視化してみたいと思っているが、またそれは別の話。

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