Messyrecords通信22-04

今回の10曲はどうだったか、もう忘れていることに気づいた。
この文章を書きながら、初めから聴き返している。
たとえ何でこれを選んだのだろうか、などと思ったとしても、そんなことはおくびにも出さないので問題はない。

Fazerdazeはニュージーランドから。
爽やかなギターポップという感じ。
リラックスした曲の雰囲気とゆっくりとスケボーで滑っているMVが、うまくマッチしていると思う。
最近も活動しているんだろうか。
Snoh Aalegraはスウェーデンから。
同じ曲でバックトラックが入っているのもあったけれど、敢えてアンプラグドのライブテイクの方が、声の質感とか歌い方のニュアンスとかが聞こえて良かった。
中低音に混じるちょっとハスキーでスモーキーな感じが良いなと思った。
もちろん曲も良い。
Mount DreamsはフランスのPetit BiscuitとベルギーのLUUULによるユニット。
らしい。
FeaturingのSaavanはフランスのバンドっぽいけど、良くわからない。
ドリームポップというジャンルを漁ってるときに見つけた一曲だと思う。
深いエコーと甘いメロディーが、ちょっと癖になる。
Unofficial Videoということは勝手に映像を付けたんだろうけれど、懐かしいような感じの映像が曲の雰囲気と合っている。
Tori KellyはUSAのカリフォルニアから。
この曲もあえて、Unplugedの弾き語りヴァージョンで。
少し甘い感じの歌声のニュアンスが良いな、と思った。
曲の感じもウェストコースト的な感じがすると思う。
あまり詳しくないので、気のせいかもしれないけれど。
Hot Club du NAXはオーストリアから。
ジャンル的にはジプシースウィングという、1930年代頃(昭和初期)に流行った欧州のJazzのスタイル。
このジャンルは、Django Reinhardtをきっかけに知ったけれど、時々聴きたくなる。
「みんな猫になりたいのさ」と歌うこの曲は、80'sのディズニーアニメの「おしゃれキャット」の挿入歌というのは後から知った。
ということは、単なる懐古趣味ではなくこのスタイルで演奏するというところが面白い。
ダンサーも交えて盛り上がってるMVも良い感じである。
Марина Крутьはウクライナから。
ウクライナの民族楽器бандура(Bandura)の弾き語りで、Leonard CohenのHallelujahをカヴァーしている。
情感たっぷりな弾き語りだ。
Spring Gangは良くわからない。
FeaturingのAstyn TurrはUSAカリフォルニアのシンガー、らしい。
たぶん、R&BかLo-Fi Hiphop辺りを漁っている時に、耳にしたのだろうと思う。
甘いメロディラインと、ソウルな歌声が良いなと思った。
季節的にも合ってる気がした。
Mac MillerはUSAペンシルベニアから。
Ariana Grandeは説明不要だろう。
2016年頃の曲っぽいけれど、最近おすすめに上がってきた。
AORやフュージョンっぽいバックトラックに、ちょっと頼りない感じのフロウと舌っ足らずっぽい歌が、面白いなと思った。
2018年にMac Millerはオーバードーズで亡くなっている。
このMVの頃、この二人は交際中だったらしい。
まぁ、ちょっと三面記事的な情報も出てきた。
MEUTEはドイツから。
英語版Wikiからの自動翻訳によると「Meuteは、ドイツの11ピースの自称テクノマーチングバンドです。」だそうである。
自称って何だよ?って思ったけれど、英語版Wikiでself-discribedって書いてあるので、間違ってはいない。
イスラエルのKutimanの「Thru The City」シリーズのハンブルグ編に登場しているので知った。
EDMの反復の気持ち良さを、敢えて人力のブラスバンドで再現してるのが面白い。
Snow PatrolはUKから。
全然知らなかったのだけれど、最近のおすすめで上がってきた。
シューゲイザーっぽいようで、ギターポップぽい感じが、なかなか良い。
明け方のヨーロッパの街を走り回っているように見えるMVも、フィルムノワールっぽい雰囲気があって良い。
Citroenの2CVやAlfa Romeoの古いGiuliettaっぽい車が映るので、1980年代の映像のような気がする。
何かの映画かなんかからの引用なんだろうか?

これら10曲に季節的な雰囲気が漂っているようないないような、ただ、相変わらずなようで新しい音楽との出会いもあったりと、まぁ面白かったんじゃないかな。

 
 

コメント

人気の投稿