Messyrecords通信22-03

何となく日本の80's~90'sの辺りの記憶を辿っていた感じがしていた。
別に懐古趣味ではないけれど、小器用なキレイなものじゃなくて、モヤモヤと手探りで辿り着こうとしてるのか。
たぶん精神状態にも関係してるのかな。
 
Azymuthはブラジルのフュージョンバンドらしい。
というのは、NHK-FMの「クロスオーバーイレブン」のオープニング曲としてしか記憶していなかったが、ひょんなことで最近知ったからだ。
最初と最後に津嘉山正種氏のナレーションが入るけれど、あとは次々と洋楽がかかる番組であったと記憶している。
当時は小遣いで買ったFM雑誌を見ながら、気になる曲をカセットにエアチェックしていた。
改めてWikiで調べたら、途中に朗読があったらしいが、なぜかそこは覚えていない。
平日のNHK-FMの最後の番組なので、深夜という感じがしていたが、23時じゃ未だ家に着いてないことも多い社会人になるとは、想像もしていなかった。
 
土曜の深夜3:00からTokyo FMで「FM Transmission Barricade」が始まったのは、高校生の頃だったか。
テーマ曲は立花ハジメ氏。
今さら説明は不要かと思うけれど、アートディレクターで、Plasticsのギタリスト。
この曲は自作楽器のアルプス1号と3号、サンプリング、サックスじゃないだろうか。
インダストリアルな感じが良い。
夜中の3時に起きて聴いてる時もあれば、オーディオタイマーで番組丸ごと録音して、後で聴いたりもしていた。
こちらの番組では、聴いたこともないような音楽がかかることが、多かった気がする。
 
時代は前後するけれど、中学生の頃、NHK教育の土曜22:30から「YOU」を観ていたっけ。
MCは糸井重里氏と青島美幸氏。
OP/EDのイラストは大友克洋氏。
で、テーマ曲が坂本龍一氏。
当時は「ビックリハウス」を買っていたので、その繫がりで観だしたんじゃ無かったか。
中学生の頃は、FM雑誌、ビックリハウスを買い、音楽雑誌や少年サンデーを立ち読みしてたっけ。
番組自体は真面目に討論してたらしいけれど記憶に残っておらず、有名人の「青春プレイバック」が何となく覚えている。
こちらも改めて調べてみると、司会は、荻野目慶子氏、三田寛子氏、日比野克彦氏と交代していたようだ。
たぶん、高校生になった頃には、ベストヒットUSAでも観ていたのかもしれない。

Little Creaturesを知ったのは、もちろん「イカ天」である。
こちらも土曜の深夜だったが、当時は大学生だったっけ。
久しぶりに、デビューアルバムを聴いてみたら、早熟にして粗削りな感じがした。
デビュー当時は10代だったんじゃなかったろうか。
改めて最近の曲を調べてみたところ、日本語で歌うようになっていたが、相変わらず良い感じだった。
 
HISはメンバーである、細野晴臣氏、忌野清志郎氏、坂本冬美氏の頭文字から取ったバンド名。
当時はあまり記憶はないのだけれど、何かのタイミングでこの曲をラジオで聴いた。
カヴァー曲とはいえ、日本語の歌詞は忌野氏とのこと。
 
何度も紹介しているLAのCovetのギタリスト、Yvette Youngのソロ多重録音。
ロシアによるウクライナ侵略が発生し、ウクライナの都市名であるOdessaという曲で募金を呼び掛けていた。
時局、政治については、信条として語らないことにしているので以下省略。 
美しい曲である。
 
最近、ラジオで聴いて気になった曲。
LA生まれ、京都育ち、という経歴とのこと。
アコギを抱えている女性ボーカルは何人も見かける気がするが、ちょっと音の響きが違う気がした。
ちょっと面白い。

以前も紹介したことがあるが、Dakha Brakhaはウクライナ・キエフの現代美術センターのプロジェクト。
スラブ、東欧、中東辺りの音楽的な要素がミックスされてるけれど、90'sのワールドミュージックとは、ちょっと異なっている感じがする。
キエフの無事を祈らざるを得ない。
 
The ShaggsはUSAのニューハンプシャー州フリーモントで結成されたバンド。
らしいのだけれど、祖母の「娘たちを音楽で売り出せば世界的なスターになれる」というお告げに従って、父によって無理矢理バンドを結成させられた3姉妹らしい。
しかも、音楽経験Zeroだったにもかかわらず、大金持ちだったので、地元でのライブを行い、レコードも発表したという。
ドライブしないドラム、薄っぺらいギターが、80'sのパンク、ニューウェーブの無名バンドと言われたら、そんな感じもしてしまうんじゃないかと思う。
下手くそ過ぎて、ちょっとクセになりそう。
Youtubeで観てたら、カヴァーしてる人がいたり、2017年に再結成したライブの映像もあったり、ちょっと面白い。
こうして、極東の島国にまで知れ渡っているのだから、お婆さんのお告げは正しかったのだ。

DAOKOを知ったのは、たぶん岡村靖幸氏とのデュエット曲がおすすめに上がってきたからだと思う。
その曲も面白いのだけれど、この曲は全然別のところ(たぶんラジオ、でなければ、Sound Cloud)で耳にして、ジャーマンプログレか80'sポストパンクっぽいリズムとリーディングが面白いな、と思ってメモしたのだと思う。
意味有り気で無さそうなリリックもちょっと面白い。
 
こうして並べてみた10曲に、統一した何かは無いけれど、少し面白いと思えるものに出会えたようだ。

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