Messyrecords通信 November, 2021

もう11月も終わろうとしている。
と11月末に書き出して、更新できずに放ってしまっていた。
いつも時間がないと思っているのは、時間はあるはずだとどこかで思っているからで、そんな時間があった試しがない。
とはいえ、美化された記憶の底には、日がなだらだらと過ごした記憶もある。
音楽の話に絡めていえば、1日中レコードやカセットをとっかえひっかえ聴いていたりしたのだから、かなり昔の記憶に他ならない。
焦燥感にも似た時間の無さは、できなかったことに対する言い訳でもあり、時間があったらあったなりにだらだらと過ごすのだから、どうにも始末が悪い。
音楽を聴いていないようで聴いているし、聴いているようで聴いていない感じがするのは、同じものを聴いてもそこにピンと来るものが無いからなのだろう。
端的に言うなら、InputとOutputの間にあるFilterが機能していない。
何を聴いても良いなと思ってしまうような、底が浅くなってるような気もするし、本当は良いなと思ってもいないのに口癖のように言ってしまっていないかと疑心暗鬼になったりもする。
まぁ、そんなことより、今月の音楽紹介のまとめである。
 
ふと思い出して、90'sのDrum'n'Bassで聴いた覚えのあるAlaskaを思い出す。
改めて調べたら、UKのプロデューサーでいくつかの変名を使い分けているDev Pandjaのプロジェクトだったようだ。
ジャケ買いしたコンピレーションとかで知ったし、今ほど情報を手に入れ易くもなかった。
便利な世の中になったものだ。
Drum'n'Bassの前は、Jungleなんてリズムもあったっけ。
何枚かCDを買ったけれど、Drum'n'Bassはあまり聴かなかった。
その中でも、ちょっとAmbient寄りな雰囲気のAlaskaはちょっと記憶に残った。
 
何枚か買ったうちの1人が、Photek。
こちらもUK出身だけど、現在はLAで活動しているらしい。
古い日本映画からサンプリングしていると当時の雑誌で読んでいたけど、こんなPVがあったんだと懐かしく思った。
Photekのリズムは複雑で、ダンスミュージックというより、Jazzのドラミングに近いんじゃないかと思っていた。
音数も少なく、なんだか抽象的な感じがする。
ソウルフルな歌ものと、リズムの複雑さに興味は惹かれたものの、あまり続けて聴いていられなくて、Drum'n'Bassは聴かなくなったけれど、その後Liquid Funkなんていう流れや、耳に聞こえない重低音を使ったりするのもあるらしく、ちょっと改めて聴いてみようかと思った。
 
KhruangbinはUSAテキサスのバンド。
70'sタイのダンスミュージックに影響を受けたってことだけど、既に彼らが一つのジャンルとなっている感じがする。
ライブパフォーマンスとして、3人のビジュアルも面白い。
4'40”辺りでLauraとMarkがひそひそ打ち合わせているのは、何だろう。
 
Black Country, New RoadはUKのバンド。
ぼそぼそと歌いギターをつま弾いているので、リハーサル風景かな、と思っているうちにバイオリンやサックスも加わって、盛り上がっていく。
何となく見ているうちに引き込まれる、面白い曲だと思った。
2018年結成らしい。
今後も気になるバンドの一つになった。
 
日々が慌ただしいのは変わらないが、いつも同じような音楽を聴いていると、同じように過ごしてしまう気がする。
何かをちょっと変えないと、慌ただしい感じは変わらないのかもしれない、とぼんやり思っている。

 

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