Messyrecords通信 December, 2021

あっという間に年の暮れで、慌しく日々は過ぎてゆくのだけれど、そんなことは意に介さないふりをして、音楽を聴いている。
もっとも、忙しいから早いビートの音楽が聴きたくなるかというとそんな因果関係はどこにもないだろう。
よくマイペースだと言われるが、たぶん根底に自分のビートのようなものがあって、合わせるつもりが無いんじゃないかという気がする。
他人事のように語ってるが、最大の他人は自分だという逆説を弄して、韜晦している訳ではない。
そんな自分語りなど1ミリも面白くないので、今年最後の音楽紹介、振り返りである。
 
たぶんフィメールベーシストを続けて観ていたので、おすすめに上がってきたのだろう。
ウッドベースの弾き語りは初めて観た。
エレキベースの弾き語りなら、Stingかはなわかと。
それはともかく、UKも然りでジャズ系で新しい流れが起きつつあるのかな、という気がした。
TwitterやFacebookもあるようで、ちょっと今後の動向も気にしておこうかと思った。
 

通勤時に、Drum’n'Bassを聴きまくっていたので、ふと思い出した。
90'sにMultiphonic Ensambleとして半野喜弘氏を知り、80'sにJapanのベーシストと知っていたMick Karn氏とのコラボをやっていると知って即買った1枚である。
ビートミュージックだけではない半野氏の抒情的なD′n’Bと、うねうねとMick Karn氏のフレットレスベースが唸り、たまに悲しげなソプラノサックスの音色が絡む。
この曲はそのアルバムの1曲目である。
繰り返し何度も聴いている。
 
Sound CloudでDream Popというジャンルを漁っていて見つけた1曲。
よく分からないけれどUKのブライトンのシンガーらしい。
Omnichordという日本の鈴木楽器というメーカーが製作していた電子楽器での弾き語りである。
その後、Qchordという製品に変わったようだけど、日本語サイトでは見当たらず、グローバルサイトにはラインナップされている。コチラ
海外ではまだ販売しているのだろうか。
曲のほうは、Adventure Timeというアニメの挿入歌らしい。
こちらの方はあまり興味が無いので調べていないけれど、オリジナルよりこのカヴァーの方が作品としては良かった。
 
speedometer.は高山純氏のプロジェクト。
90'sの頃に買い漁って、今でも時々聴いている。
最近どんな活動しているんだろうと思ってちょっと調べてみたら、こんな感じの曲を発表していたようだ。
Break Beatsなんだけど、どこか冷ややかな感じがFrozen BeatとかCool Coreとかって雑誌で書かれていた気がする。
まぁそんなキーワード流行ってないけど。
この曲でも、漂うようなクールな感じが良い。
 
Beth Ortonを知ったのは、Chemical Brothersで何曲かFeaturingされていたところからである。
印象深い独特な声が気に入って、ソロアルバムを買った。
この曲は3rdアルバムCentral Reservationの1曲目である。
アコースティックな響きの中でも、やはりボーカルが冴えている。
 
あまりクリスマスには思い入れはないのだけれど、クリスマスでちょっと思い出したのが、ベルギーのCrepusculeレーベルからクリスマス企画盤が出ていたけれど買わなかったこと。
調べてみたら買えるじゃん。コチラ
うーん、買うか悩む、悩んでるうちに1年経ちそう。
これは、Aztec Cameraのクリスマスソングメドレー。
 
もうちょっとクリスマスらしい曲をと思って調べていたら、Bing CrosbyとDavid Bowieのクリスマス特番でのデュエット曲というのがあった。
1977年の映像で、David Bowieは新しい文化の象徴として出ているのだろうけれど、一方でBing Crosbyにはやはり大御所には大御所の魅力というのがあって、なかなかいいデュエットだと思った。 
 
クリスマスも終わって、酒を呑みながらちょっとブルースが聴きたくなった。
Sue Foleyはカナダ、オタワ出身。
ピンクペイズリーのギターがトレードマークらしい。
たぶん20数年前から知っているのだけれど、相変わらずのディープなギターとちょっと蓮っ葉な歌い方が相変わらずカッコ良い。
 
Samantha FishはUSA、カンサスシティの出身。
こちらもなかなかディープなブルースギターを聴かせる。
 
ブルースは、USA、カナダ、UKだけでない。
旧ユーゴスラビア、セルビア出身のAna Popovic。
こちらもハードなブルースギターとボーカルがカッコいい。
ボディコンのせいか、何となく姐さん的な感じがする。
 
Jackie Vensonはテキサス出身。
去年~今年は年越し配信をしてたっけ。
ちょっと爽やかな感じもするブルースだけど、これもカッコいいね。
 
Susan Tedeschiも忘れちゃいけない。
夫婦バンドのTedeschi Trucks Bandは、大所帯のジャムバンド的な感じもする。
Eric Claptonのこの曲をカヴァーしてるのはなかなかハマってるんじゃないだろうか。
ところでこのLaylaって曲はしょうもない未練タラタラな歌詞なんじゃなかったっけ?
まぁ、ブルースの歌詞はそんなに深遠なものではない方が感情を乗せやすいのかも?
 
ともあれ1年間、いろんな音楽に出会ったり、再発見したりと、また続けられた。
紹介した音楽を見てくれたり、コメント、リアクションをいただいた皆さんに感謝しています。 

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