Messyrecords通信 July, 2021

夏である。
月初は雨が降っていたような気がするが、いつの間にか暑くなった。
7月になるとサマーソングばかり、ラジオで流れる。
でもサマーソングなんてジャンルはないし、音楽の中にも季節を織り込もうとするのは日本人的な感覚なのだろうか、とも思う。

Nina SimoneはUSAのジャズシンガーで市民活動家らしい。
おそらく有名なのだけど、よく知らない。
曲自体は1965年のミュージカルの中の曲らしい。
映像と曲とは関係が無いようだけど、ビッグバンドのバックにソウルな歌がなかなか良い。

HMBはポルトガルはリスボンのR&Bバンド。
おっさんが歌うバラードって、何となく演歌かムード歌謡に流れちゃうような気がするんだけど、この曲も危うい感じ。
たぶん、感情の乗せ方とか、ニュアンスの出し方が、コブシになっていくんだろう。
だけどそのコブシが無いと平板なつまらないものになってしまうんじゃないだろうか。
 
Johnny Balikはカナダはトロントのシンガー。
何となく男性ボーカルのバラードを聴きたくなった時期だったようだ。
ピアノの弾き語りだけれど、エフェクトのかかったマイクをうまく使っている。

Felukahはエジプト人のシンガー。活動はUSAらしい。
たまたまラジオで聴いた知った。
アラブ系の感じではなく、R&B系のテイスト。
スローテンポで夏っぽい感じが良いなと思った。 

Hiatus Kaiyoteはオーストラリアはメルボルンのフューチャーソウルのバンド。
こちらもラジオでたまたま耳にした。
サンプリングしているストリングスは、Arthur Verocaiという事なんだろうか。
そちらはブラジルの作曲家らしい。
Dua Lipaもそうだが、懐かしいような新しいような不思議な感じが良い。
 
Salvatore Ganacci - Step-Grandma https://youtu.be/StYkb5kbM3o
ボスニアのSalvatore Ganacciの新曲。
相変わらずふざけたMVである。
映像はともかく、トラックはなかなか硬派なテクノ。

Merebaはエチオピア系アメリカ人のR&Bシンガー。
こちらも夏っぽいスロートラック。
なかなか良い。

Sefi Zislingはイスラエルのトランペッター。
ジャンル的にはジャズなんだろうけれど、何となくラウンジミュージックの風味がある。
遠くの方に鳴っているパーカッションの音だとか、曲の展開だとか。
ずっと聴いていたくなる。

Summer Situationと言いながら、映像は冬の江ノ島だ。
STUTSはトラックメイカー、SIKK-O、鈴木真海子はラッパー。
冬なのに夏の気分ということか。
若い才能という感じがする。

スチャダラパーの曲のカバー。
それぞれの方の解説は特に良いだろう。
U-zhaanの作るカレーが美味しそうな映像である。
スチャダラパーも登場する
 
何度か紹介しているTAMTAMのサマーソング。
ちょっと前の曲のようだ。
何となく学生サークルの頃の事を思い出すような映像である。

こうして並べえみるとスローテンポな曲ばかりを選んでいる。
たぶん休息が欲しいと思っているからだろう。

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