Messyrecords通信 May, 2021

憂鬱な5月も終わりを告げて、 助走のような6月が来る。
何が憂鬱なのかは明かされないし、何への助走かを告げられることはない。
時が過ぎることで解決されることもあるし、解決されないこともある。
ということで5月の音楽紹介の振り返りである。
 
The Chemical Brothersの新譜である。
最初聴いたときはピンと来なかったけれど、何度か耳にするうちになかなか良いなと思った。
最近のFree YourselfやMad As Hellみたいなトラックも良かったけど、こういうテイストも良い。
アルバムだと終わりの方に入ってそう。
 
先月も紹介したTAMTAM。
ボーカルのKuroのセンスもさることながら、バンドとしても面白い。
今後も注目していこうと思う。

ゴア・トランスが聴きたくなって。
KalkiはフランスのDJ。
何でゴアなんだろうか。
 
Sefi Zislingはイスラエルのトランペット奏者。
ちょっとエスニックで、スムージーな雰囲気が良い。
Buttering Trioの出ているレーベルつながりで知った。
映像は(恐らく)インドの鉄道を一人旅する白人女性のドキュメンタリーっぽい感じ。
雰囲気だけでもインド旅行をしているような気に…、はならないか。
 
BRIANNAはルーマニアのシンガー。
何でイスタンブールなのかは分からないけれど、映像の街並みを見ているとイスタンブールの路地裏に迷い込んだような気に…、はならないか。
 
DJ Bus Replacement ServiceはDoris WooというDJのプロジェクトのようだ。
某国の最高指導者の被り物をしているが、なかなかに聴かせる。
終わりの方には「夢見るシャンソン人形」まで入ってくる。(たぶんフランス語オリジナル?)
1時間あるミックスなのでご注意あれ。
 
  • 大象體操 Elephant Gym【穿過夜晚 Go Through the Night
https://youtu.be/-WGaDoOlHwo
大象體操 Elephant Gymは台湾は高雄のマスロックバンド。
新譜はドラム、ベース、ピアノの編成。
穏やかな雰囲気の中にも、変わらないエモい感じが良い。
 
The Flaming LipsはUSAのバンド。
サイケロックで探していて見つけた。
感染防止のためのバルーンに全員入ってるライブ映像。
何かの批判なのか、大真面目にやっているのか、どちらでも良いんだけど、映像的に面白い。
盛り上がって、みんなのバルーンが白く曇っているのも一興。
 
Tame Impalaはオーストラリアのサイケロックバンド。
とは言いつつ、色んなコラボもしていて、それだけではない感じはする。
この曲は思い出に囚われている心情を歌っているらしい。
そう思って映像を見直すと、少しづつ違えながらループする思い出が美化されていき、唐突に乱入してきた女性によって打ち破られるのは、なるほど面白い。
Tame Impalaの他の曲も、コラボしている曲も面白いのがある。
 
Eva LazarusはUKのシンガー、Mungo's Hi FiもUKのサウンドシステム。
何でアムステルダムなんだろう。
UKから、ちょっと非日常に逃避するちょうどいい距離という感覚なんだろうか。
失恋して独りでアムステルダムに行ったよ、から続くつぶやきっぽい歌詞と、ちょっと侘しい感じのレゲエがなかなか良い。
 
Wicked Dub DivisionもNorth East Ska Jazz Orchestraもイタリアのスカ、レゲエのバンド。
大人数のホーンがちゃんといるオーセンティックなスカもなかなか良い。
ミキサーまでメンバーにいるようで、リアルタイムでエコーやディレイをかけている。
あと、平均年齢高そうなおっちゃんやおばちゃんが楽しそうに演っているのも良い。
 
レゲエを聴くようになったのは、Sly & Robbieがきっかけである。
80'sのGrace JonesやBlack Uhuruから、そのバックトラックにSly & Robbieが関わっているのを知り、当時のFM雑誌とかで情報を仕入れていた気がする。
Bob Marleyは名前は知っても聴いたのはもっと後じゃなかったか。
ともあれ、Sly DunbarもRobbie Shakespeareも未だに活躍しているのは凄い。
Horace Andyはもっと後に、新宿のタワーレコードでジャケ買いしたのが、知ったきっかけじゃなかったか。
In The Lightというアルバムで、店頭で視聴して気に入った。
こちらもファルセットボイスがご健在で何より。
 
CUCOはカリフォルニアのシンガー。
ドリーミーでセンチメンタルな感じが良いなと思った。
また、色んな楽器をこなすマルチプレーヤーでもあるらしい。
1998年生まれってことは、まだ20代前半か。
今後も注目しようと思う。
 
GetterはカルフォルニアのDJ。
トラップ系のトラックで知っていたのだけれど、こんなチル系のトラックもあった。
たわいもない歌詞かと思うけれど、何だか薄気味悪い映像がついている。
最後に登場するスーパーの店員役がご本人。

こうして振り返って見ると、逃避したい一ヶ月だった。
ともあれ日々は続くし、音楽は聴きたいのだ。
 
 

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