Messyrecords November, 2020

11月もあっという間に過ぎた。
というのも、毎年のように、いや、毎月言っている。
なので、時候の挨拶程度に聞いていただければ。
 
Holly HumberstoneはUKのシンガー。
この曲は自分の姉妹に向けた歌とのこと。
気恥ずかしくなるぐらい感情を丸出しな歌詞と、青眼に見据え続けるMV。
今後の活動も期待している。
 
 
DakhaBrakhaはウクライナのDAKh現代美術センターのプロジェクトからスタートしているグループらしい。
歌は東欧からスラブっぽい感じ、打楽器はペルシアからアラブっぽい感じがする。
ウクライナという国の位置が反映されているとかそういう単純な話でもないだろうけれど、混ぜ方が今まで見たこと無いテイストで面白い。
映像はウェールズのグラスベリーでのフェスっぽい。
音響トラブルがあったみたいでメンバーが怖い顔でスタッフに指示を出している一方で、
土砂降りの中でオーディエンスは大盛り上がりしてる。
 
 
Roneはフランスのクリエイター。
このMVはマルセイユ国立バレエ団のディレクター(LA) Hordeとの舞台である「Room With A View」のデジタル版らしい。
もともと2時間の音楽とダンスの実験的な舞台を予定していたのが、COVID-19で公演中止になったため、このMVを作成に至ったとのこと。
サウンドはミニマルでアンビエントな感じ。
舞台芸術は苦手なのでよく知らないが、身体を道具のように使おうとするダンスは迫力があると思った。
CGでダンサーの身体が融合したり、諸星大二郎の漫画のワンシーンのようだ。
 

 
 
ふと聴きたくなったClean Bandit。
電子音とアコースティック音の混ぜ方、抑揚の付け方が上手いなぁと思う。
よくよく聴いてみると電子音が多いが、全体的にはアコースティックな雰囲気がする。
改めて凄い曲だなぁ。
 
カルフォルニアのマスロックのバンド。
CHONはTwitterでは検閲に引っかかる。
細かなリフとリズムを重ねて盛り上がっていく。
複雑なビートの変化が面白い。
MVでやっているVRゲームがGhost of Tsushimaを連想させた。

 
マスロックの流れで漁っていく。
TOTORROはフランスのバンド。
前半は疾走感があるけれど、後半のダイナミックな曲展開が面白い。
トトロ、って読むのか?

 

テキサスのプログレッシブメタルのバンド。
マスロックと並べてみると、やはり違いはあるなと思う。
細かなギターのリフの重ねとドライブ感は近しいものがあるけれど、冷たい感じがする。
マスロックの熱量のようなものが、メタルには少ないような気がする。


Tom's Storyはフィリピンのマニラのマスロックバンド。
時々、メロウなリフが面白い。
こうしてみると、マスロックはロックの基本的な文法になっている。

 

Elephant Gymは台湾の高雄のマスロックバンド。
見た目だけじゃなく、歌うような華やかなベースラインが面白い。
安定のエモさ。




ふと、Lana Del Reyを聴きたくなる。
憂いのある声が何だか沁みる。
沁みるなぁ…


ニューヨークのベーシスト。
見た目も美人さんだけど、けっこう渋いベースを弾いていると思った。
テイスト的には80'sのファンクっぽい感じがするんだけど合ってるかな?
今後も注目していこう。


インドネシアの歌謡曲をDangdutという。
Vita Alvia がどんな歌手なのか知らないが、有名な「コーヒールンバ」をカヴァーしている。
もともとは1950年代のベネズエラの曲らしいが、日本でも色んな人がカヴァーしているし、Dangdutでも定番の曲のようだ。
ベースにある歌謡曲にレゲエやEDMの要素がどんどん取り込まれてごった煮的で面白い。
日本の歌謡曲も韓国の歌謡曲も、そういうポップさは共通している。
茶髪に染めていたり、JK的なファッションとか、色んな要素が盛り込まれ過ぎていて俗悪さがポップで良いな。

Light In Babylonはトルコのイスタンブールのバンド。
国籍で言うとイスラエル、トルコ、フランスの混成。
中東っぽい楽器の響きと、巻き舌を多用するコブシの効かせた歌い方、ロマっぽいような雰囲気もある。
なかなか面白いけど、日本には来なさそう。

 

Jainはフランスのシンガー。
トゥールーズ生まれ、ドバイ、コンゴ、アブダビで育ってフランスに戻ってアートを学んだという経歴はちょっと羨ましい。
 視覚トリックやCGを多用したMVは、ルネ・マグリットのイメージを借用しているのだろうか。
でも、MVのプレビューは千手観音っぽい。
キャッチーなメロディが耳に残った。
 
 

再びDangdutの世界へ。
Tak BerdayaはElvy SukaesihもSandiiも歌っていて、何だかノスタルジックなメロディが好きな曲だ。
曲の構成としては、サビが2つあったり、無駄に長い間奏があったり、ちょっと変だと思う。
Yeni Inkaがどんな歌手かは分からないが、アイドル風のルックスでぐるんぐるんコブシを効かせて歌い上げている。
たぶんコブシは、言語のイントネーションと関連があるんじゃないかと思っている。

 

最初にDungdutを知ったのは、スネークマンショーの2ndに収録されていたこの曲である。
 Lusiana Safarがどんな歌手か知らないが、この方も美人さんである。
でもやはりコブシがぐるんぐるん回る。
バックバンドの音は割とオーソドックスなDangdutだと思う。
改めて聴いても良いな。



Khruangbinは何度か紹介している。
テキサスのバンドだが、70'sのタイのファンクに影響を受けたとのこと。
叙情的なギターのリフが歌謡曲の文脈にハマりそうだが、実はちょっと溜める感じのベースがコブシに似ているかもしれないと思った。 
あと、トロピカルミュージックの体で、乾いた感じがするのも面白い。
 


Los Bitchosを紹介するのも2度目だっけ?
UKのバンドでありながら、コロンビアの大衆音楽のクンビアを演っている。
何だかドタバタしたリズムといかにもなメロディが、歌謡曲に通じるポップさがあると思う。
さらにガレージ感が癖になる。
 
コブシについては、いつか考えてみなければと思いつつ、なかなか手がつけられない。
 
 

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