Messyrecords通信 September, 2020

9月の音楽紹介まとめ。
ちょっと書き方変えてみる。。
 
イスラエルのバンドのようだ。
Buttering Trioのレーベルのアーティスト。
One Note、つまり1音で始まり徐々に盛り上がっていく。
現代音楽のミニマリズムにも通じながら、サイケデリックなバンド感もあり、チル系なサウンドが心地良い。

トルコのイスタンブールのアーティストらしいが、ドイツのレーベルから出ている。
ノイズが混じったり、くぐもったような音。
ハウスというか、ブレイクビーツというか、アブストラクトな感じもする。
MVはよく知らない8mmフィルムを編集したらしく本人とは関係が無いようだ。
特にサビがあるわけでもな聴けく、いつまででも続きそうなサウンド。

先月も紹介したボスニアのSalvatore Ganacci。
Wikipediaの説明は適当過ぎてよく分からないが、スウェーデンのラジオ局の創設者だったりもするらしい。
1986年生まれということは、ボスニア紛争の真っ最中だったろうか。
音的にもちょっと面白いが、このショートフィルム的なMVも独特な笑いがあると思う。
本人が演じている下半身がバイクの男は、現代版のケンタウロスか。
細かな笑いがありつつ、下半身がボートの女(現代版の人魚?)との大団円はよく分からないけど面白い。
Carl FinlowはUKのプロデューサーらしいが初めて聴いた。
どっちかというと90's以前のテクノっぽい感じの音。
TR-808っぽいリズムマシンも素の音なんじゃないだろうか。
MV? と言って良いのかよく分からない、たぶん70'sの辺りのB級C級のSFっぽい映像がこれまた見入ってしまう。
何かを批判しているような、茶化しているような?
 
Jeff Buckleyはアメリカの歌手。
30歳の時に夜のミシシッピ川を泳いで、溺死したとのこと。
曲はLeonard Cohenで、色んな人が歌っている。
歌い過ぎていてどれが良いのかよく分からなくなりそうだけど、このバックリーのギター1本でちょっと投げやりな感じもしながら歌っているのは良いなと思った。
この曲の歌詞を解説できるほどの教養は持ち合わせていないけど、聖書からの引用も多く、詩的にも素晴らしいもののようだ。
解説しているサイトもあるので、興味をもたれた方はぜひ読んでみると良いと思う。
父はTim Buckley。
名前ぐらいは聞いたことはある。 

Men I Trustはカナダのバンド。
浮遊感のあるポップロックとでも言えば良いだろうか。
緩い感じのギターの響きとエマの囁くような歌い方が癖になる。
今年、来日公演していたらしい。
知らなかった。

YONLAPAはタイのチェンマイのバンド。
80'sのシティポップの感じもありながら、サイケデリックな感じのギターも良い。
すごくポップだけど、ひねりが聴いてる感じがする。
音の感じは違うけど、Never Young Bearchの印象にも通じると思うんだがどうだろうか?
いまもっと聴きたいバンドの一つ。

Tom Waitsについていまさら説明はいらないだろう。
この曲は1983年のSwordfishtrombonesに収録されている曲。
ゆったりとしたワルツ。
カントリー、ブルース、ブルーグラスといったアメリカのルーツ音楽にはけっこう3拍子の曲がある。
雨の土曜日に、なぜかしゃがれ声で歌い上げるこの曲をふと思い出した。
もの思いに耽っていた。
 
Bukka Whiteを知ったのは大学生の頃。
友達と渋谷のタワレコ(当時は東急ハンズの先のジーンズメイトの2Fだった)に行った時に、友達が買っていたと思う。
「Three Shades of Blues」のLPで、他にはSkip JamesやBlind Willie McTellが収録されている。
この頃はカントリーブルース、デルタブルースを漁っていた。
1960年代より前、恐らく20's、30'sまで遡っていたと思う。
ノイズだらけの音の向こうから、呻くような歌声と掻き鳴らすギターの音。
今で言うところの、エモい音を求めていたのかもしれない。
カントリーブルースのエモい部分が見えてくると、そこから派生していくアメリカ音楽の要が見えてくる。
UKロックに比べて、それまでステレオタイプ的に見えていたアメリカンロックが全く違って聴こえてくる。
だいぶ話が脱線したので戻ろう。
Bukka Whiteの奏法は、音だけ聴いていても分からなかった。
オープン弦の予想はついたが、こんなタップは分からなかった。

Johnny Winterもブルースの大御所。
どれも良いのだけれど、Rolling Stonesのカヴァーを演っている映像があった。
ロックはブルースの子供というのがよくわかる。
 
Fleetwood Macを知った頃には、ソフトロックの路線でいまいちピンと来ていなかったが、初期の頃はこんなブルースロックを演っていたらしい。
HAIMがこの曲をカヴァーしているところから知った。
ちなみにHAIMの演奏はこちら。
長女のエスティが超楽しそうに演っている。
 
最後は9月なのでSeptember。
どんな方なのか知らないけれど、ちょっとジャズっぽいピッキングがあったり、ファルセットで歌う辺りもなかなか雰囲気があるなと思った。

 

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