Messy records 通信 July, 2020

気がつけば1ヶ月が経っていた。
開催が危ぶまれていたオリンピック開会式は今にも雨が落ちてきそうな曇天の許、恙なく進行した。
各国からの選手団は新国立競技場を行進し、応援にかけつけた様々な国の人々で、東京の街が溢れかえった。
戦後最長とも言われる長期好景気の掉尾にふさわしい、空虚なビッグイベントの開始を予感させた。
各競技会場では、準備日程から人々が行列をなして道路を塞ぎ、都営バス・地下鉄の通夜運行により人波は退く気配もなく、交通整理のために各地から呼ばれた警察官が警邏に廻るため都内の渋滞は連日酷くなっている。
このまま閉会式までの約1ヶ月は、ファナティックな高揚感が垂れ流されるのだろうか。
TVをつければ、どの時間帯のどのチャンネルもオリンピックの名場面がリプレイされて、その他の話題はすっかり影を潜めている。
噂で聴いたが、オリンピック以外の話題をSNSで出したばっかりにアカウントが炎上したのがかなりあるらしい。
いまや都内の飲食店は、高級店から格安立ち飲みに至るまで、世界各国の観客らが連日繰り出していて、いったい何処の国の街なのかという状態になっているらしい。

というのは全部嘘。

Aviciiは自殺してしまったDJ。
何か物寂しげな響きを感じてしまうのは、偏見に過ぎないだろう。
Tove LoというよりHippie Sabotageのリミックスに、やはり感傷的な響きを聴き取ってしまう。
OMIDOはYoutubeにお薦めされた。
2人組のユニットみたいだけど良く分からない。
浮遊感のある感じと、ダンサーの女性の腹筋が良い。
Dani Karavanというイスラエルの彫刻家がデザインした庭園が奈良の室生山公園にあるらしく、そこで同じくイスラエルのButtering Trioがライブをした際の映像。
カンディンスキーの立体版みたいな、抽象的なようでどこか神秘主義的な雰囲気のある彫刻はちょっと観に行ってみたい。
昔のCDを音楽プレイヤーに取り込んだのを、車の中で大音量で聴いていたら、矢野顕子の弾く「君が代」が出てきた。
リズムの取り方、和音の付け方、細部をなぞるように聴いてみるとスリリングで面白い。
デビューコンサートの中の1曲である。
イランのSetarという楽器が気になって色々調べている。
けっこう早弾きが多いのだろうか。
Light In Babylonはトルコのバンドで、前にも紹介したことがあるような気がする。
ペルシャ音楽も気になる。

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