Messy records 通信 March, 2020

今月は何といっても新型コロナウィルスの話題ばかりであった。
でもそれが、聴く音楽に影響したかというとそうではなくて、むしろ年度末の忙しさの方が影響していたかもしれない。
忙しかろうが音楽は聴くし、忙しさゆえに聴きたくもなる。
習慣として、あるいは性癖として、音楽を聴いてる、そんな言い方のほうが近い気がする。
今月の最初は芸能山城組。
2020年東京オリンピックが、80'sの大友克洋の「AKIRA」の中で、既に予言的に描かれていたのだという話題が流れていた。
正確には2019年の設定だったのだな。
Wikipediaによると1982年に東京は謎の新型爆弾によって壊滅、世界大戦に突入、その後、東京湾内にネオ東京が作られ 2020年に東京オリンピックを控えていた、という設定だったようだ。
現実には新型爆弾ではなく、都市再開発という、まるで末端の細胞からじわじわと侵食されていくように東京という街は変って行った。
東京の話はまた今度にしよう。
Nujabesのファンビデオと思われる映像に、金町が映っている。
この映像にもかつての路地が残っている部分と再開発されていく部分が映っていて、Nujabesのちょっと感傷的な音と良く合っていると思った。
Los Bitchosはイギリスのバンド。
クンビアというコロンビアの音楽をやっているが、ガレージロックなテイストもあり、狙っているのか天然なのかも読めないが、なかなか面白い。
GEZANは日本のバンド。
いつだったかラジオで聴いて気になった。
歌い方も音も歌詞もすごく考えて作り上げている感じがする。
メッセージ性の強い音楽は疲れてしまうが、たまに聴きたくはなる。
It Came From Spaceはニューヨークのバンド。
マスロックなんだろうけれど、どこかサイケデリックな響きもあったりするので、惹かれた。
Awichは沖縄のシンガー&ラッパー。
Youtubeのお薦めに上がってきたので聴いてみたらなかなか良い。
ご本人のインタビュー動画もあり、実業家としても沖縄で活動していたり、プライベートな事も話していた。
音楽として、サンプルネタは古い映画のサントラのような気もするし、普通に作ってローファイなフィルターをかけているような気もする。
 Le Mystere des voix Bulgares、80'sに4ADレーベルからCDが出ていて、買ったのを覚えている。
ブルガリア民謡の発声法は地声にも近い感じだ。
和音がマイナー系で更にちょっと不協和に近い音が混じって入るような気がする。(この辺り、ちょっと自信がない)
だけど、この音の響きが癖になる。
テイトウワはいまさら説明は不要だろう。
FullバージョンのMVが公開されていた。
最近、古いサンプラーで音楽を作ろうとしているので、音作りとか勉強になる。
中田ヤスタカも特に説明は不要だろう。
このMVは中田ヤスタカ、Charli XCX、きゃりーぱみゅぱみゅの顔を別のモデルの顔にコラージュしていて、それがCheapだとか云々盛り上がっていたらしい。
狙い通りな作りであるうえに、狙い通りな反応な気もするけれど、それがあざといと思ってしまうことの中身かもしれない。
Kutimanはイスラエルの映像作家。
都市をテーマにしたコラージュ映像をいくつか製作していて、そのうちの一つに東京もあった。
すべての要素を盛り込むことなど不可能だから、 ある種ステレオタイプ的な東京のイメージが詰め込まれるので、都市封鎖との噂の記念に。
最後は、志村けんの訃報を聞いて、聴かずにはいられなかった。




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